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東京都新宿区の歴史
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所在地 新宿区若松町12・13

新宿区指定史跡 
 大久保の犬御用屋敷跡
     昭和61年(1986)6月6日指定

 厳島神社(抜弁天)の東側一帯(約1万坪)および余丁町小学校と警視庁第八機動隊を含む一帯(約1万3千坪)は、江戸時代に設けられた犬御用屋敷の跡である。
 5代将軍徳川綱吉は、男子徳松の死後世嗣にめぐまれず、これを前世の殺生によるものと深く悔い、貞享4年(1687)生類憐みの令を発し、生物の殺生をかたく禁じた。特に綱吉が戌年生まれであったため犬を重視したという。
 これに伴い元禄8年(1695)飼い主のいない犬を収容するため、四谷(千駄ヶ谷村、天龍寺の西)・大久保・中野(中野区役所一帯、旧囲町)の3ヶ所に犬御用屋敷を設置した。
 大久保の犬御用屋敷は、元禄8年(1695)5月25日に、四谷の犬御用屋敷とともに落成したもので、収容された犬は10万匹にのぼったと伝えられる。しかし次第に手狭になり、順次中野の犬御用屋敷にその役割を移し、元禄10年(1697)11月に閉鎖され、跡地は武家屋敷となった。
 平成8年(1996)10月 新宿区教育委員会
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