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東京都新宿区の歴史
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所在地 新宿区早稲田町77 (龍善寺)

新宿区指定有形文化財
 木造阿弥陀如来立像
     平成9年(1997)3月7日指定

 寄木造り、漆箔仕上げ。像高95・1センチ。十二世紀末(鎌倉時代初期)の作品で区内でも最も古い仏像彫刻のひとつである。
 龍善寺は寛文7年(1667)に現在地に移ったが、この像は当時からの本尊である。頭部の螺髪は細かく刻まれ、表情には上品さが漂っている。体は丸く弧を描くようななだらかな肩をもち、穏やかな表情や腰の高い胴体と相まって優美さが感じられる。全身を包む衣は極めて浅く刻まれ、腹部から股間に沿って流麗な衣文線が施されている。
 いわゆる定朝様(平安時代の仏師)の優品である。
 このほか龍善寺には、三河上宮寺の旧本尊であった聖徳太子像の胎内にあった、像高30センチ程の聖徳太子像も安置されている。
 平成9年(1997)5月 新宿区教育委員会
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